噛み合わせの異常による顎関節症

物を噛んだり、口を開けたりする咀嚼期間は、歯列や顎関節・咀嚼筋・神経などから構成されています。ですので、これらの機能のどれかに変調をきたすと、顎関節症の様々な症状が現れます。

しかし多くの場合、骨そのものには異常は見られないのです。では、どうして変調が起こるのでしょうか。まずもって、関節に異常な力が加わり、それがきっかけとなって起こるケースがあげられます。

また他にも、歯のかみ合わせ等の歯科的な問題が多いのです。つまり、歯並びの不正や歯の詰め物、補綴物(歯にかぶせた金属や入歯など)によって、噛み合わせが上手く合わなかったり、しっくりしないのに無理な噛み方やあごの動かし方を長い間続けていた為という事です。

その他にも、片方の歯が無かったり、一方の側に痛みがあるせいでもう片方に変な噛み癖が付いてしまっている場合にも、同様に顎関節症が起こる事があります。

また、精神的緊張やストレスが咀嚼筋の緊張を引き起こし、顎の異常な運動を招いたりする事もあるのです。このように、原因というのは様々存在し、1つとは限らない場合が多いのです。