残存歯を救う歯根清掃

歯周病・歯槽膿漏の治療の1つとして、スケーリングが重要視されています。歯槽膿漏患者の場合、歯根にも歯石が沢山ついているのが常です。

そこで、根の歯石をとり、併せて汚損した歯根表面をきれいにするのがルートプレーニングを、腕の良い歯科医なら積極的にやってくれます。小型のなぎなたのような器具(スケーラー)で、コリコリと歯根をひっかきます。少し痛いので麻酔をする事も多いようです。

よく磨いて、歯肉が引き締まってから行うと歯石が歯肉から外に現れてきているし、歯肉も鍛えられているので痛みは幾分ましになります。1本の歯を何分もかけて綺麗にしていきます。歯石はばい菌の巣窟とも言えます。

それが歯茎に隠れた歯根の深い所についていると、なかなか歯槽膿漏は治癒しません。その一掃を狙う事もあります。患者さんにブラッシングを十分に実施させ、場合によっては針金などで歯同士を結び付ける暫間固定を施したりします。

そして、歯茎の腫れが順調におさまり、引き締まって歯根が露出して歯が長くなった頃に、ルートプレーニングを実施してくれます。そのような歯科医ならば、技術もしっかりしている事が多いのでないかと思います。

このルートプレーニングに合わせて、ブラッシング指導・暫間固定や咬合調整の指導や説明をしっかり行ってくれるか否かが、腕前を知る手がかりとなるでしょう。

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