口腔洗浄機の効果

歯の衛生や、或いは歯に詰まった食べかすを取るのに、口腔洗浄器は効果はあるのでしょうか。

この口腔洗浄器という機器は、タンクに水(ぬるま湯)を入れ、チューブ先の放水口から水を噴き出すという仕組みになっています。この仕組みを利用して、口内に残った食べかすを洗い流すと同時に歯茎のポケットの中まで洗浄するというものです。

ただし、歯垢はほとんど取れないのでご注意いただきたい。口腔内はさっぱりするが、だからといって歯磨きを省略するとかえって逆効果になってしまいます。その点も留意しておく必要があると言えます。

しかしながら、使用を指導している歯科医たちは、効果はあると口にするのです。歯垢除去ではない別の個所に期待できるポイントがあるという事でしょうか。虫歯という観点で見るとどうでしょう。

虫歯菌のエサである食べかすを除去できるという点で言えば、それ以上エサは増えず虫歯菌がたとえいても虫歯になりにくいのだと専門家は話します。とはいえ、これも歯磨きをちゃんとしている前提ではあると思います。あくまでも、「歯磨きがメイン・口腔洗浄器でさらに予防」と言ったところでしょう。

では歯槽膿漏ではどうでしょうか。ポケット内のばい菌を減らし、膿なども洗い流せるという点で言えば腫れなども引きやすいと考えられます。しかし、グラグラしている歯に対しては危険だと言えます。

腫れが引いた患者さんや手術直後では、歯肉の再付着を妨げてしまう可能性もある為、そこも用心したい点だと考えられます。というのも、メーカーは歯肉マッサージ効果をうたっているところもあり、実際にも調節次第では結構しっかりとした水圧になります。

総合的に鑑みて、一番よいのは「しっかり歯ブラシで磨き、歯間ブラシも使用して、最後に洗浄機で仕上げる」でしょうか。上手く組み合わせて丁寧な口腔ケアを行う事が肝心だと言えるでしょう。

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