フッ素塗布への賛否両論

「虫歯予防」と言われて一般的に頭に思い浮かべる事の1つに「フッ素塗布」があげられるかと思います。勿論有効だと言えるでしょうが、安全面から疑問の声も実は上がっているのです。今回は、双方の主張を紹介した上でどう対処したらよいのか考えていきたいと思います。まずもって推進派の方たちは、「虫歯の本数で20~50%減った」という報告を見せます。「塗らなかった子に比べて2~5割虫歯が減った」という報告は多いです。しかし反対派は「5割も効果は期待できない」と主張します。「フッ素塗布を行い虫歯が減ったのは、実際には塗る事によって虫歯に対する関心が高まっている」と。併せて虫歯予防教育を行う事が多く、結果的に甘味を減らしたり、もうちょっと歯を磨こうと心がけたりしているのです。従って、「フッ素の効果だけではないだろう」というのが反対派の意見です。 「こういったフッ素以外の予防効果を除くと1割ちょっとだ」という意見も。推進派としては「勿論、教育効果は入るが、むしろ副次的な効果として歓迎するべき」としているのです。これに対して反対派は「教育で虫歯が減るなら、フッ素は使わずにそっちに力を注げばいいのでは?」と、水掛け論状態になっています。